- K製作所
削り出しロケット鉛筆 ~チタンという高級素材~
梅雨が終わったのかと思うような猛暑が続く関東地方。
でも今朝は涼しい爽やかな朝。
空に浮かぶ雲もどこか秋のよう。
スタッフKATOです。
こんにちは!
削り出しロケット鉛筆シリーズ第3弾。
その最高峰モデルといえる、「チタン製削り出しロケット鉛筆」を製作しました。
多くの日本人が愛用しているiPhone。
その最上位モデルはチタン製ですよね。
チタン合金の良さは何といっても、軽量で強度が高く錆び難いこと。
その反面、材料単価が高く加工も難しいため、チタン製品は高額になってしまいます。
しかし削り出しをウリにしている以上、チタン合金は外せない素材。
今回はそんなチタン合金を使って、ロケット鉛筆を作ってみたいと思います。
こちらが材料となる64チタンの棒材。
これをステンレス製と同形状に削り出します。
加工プログラムの座標は同じですが、加工条件が違います。
削る刃具も難削材加工用のものを使用しています。
こうしてできたものがこちら。
光沢の鈍い、チタン特有の風合いが良いです。
それでいて手触りはしっとり滑らか。
ステンレス製と比較。
光沢のある方がステンレス、光沢の鈍い方が64チタンです。
ステンレスと比べると際立つのが64チタンの軽さ。
ステンレスのどっしりした重厚感もいいですが、64チタンの軽さは大きな魅力。
そして同じく軽い金属の代表格であるアルミニウムと比べて、圧倒的に高級感があります。
アルミニウムはその金属光沢や軽さも相まってどこかチープさが出てしまいます。
鈍い金属光沢としっとりとした質感、そして適度な軽さ。
これがチタン製の魅力かと思います。
私のiPHONE 15 Proは本体がチタン製なので並べてみました。
同じ見た目と質感!
仕上がりは素晴らしいですが、加工はステンレスより気を遣います。
この加工中もドリルを1本折ってしまいました。
しかしその苦労に見合う価値が確かにあります。
それでは!