- 少子化時代
朝=今
朝。
その国の文化風習や、今の世相が一番現れる時間だと思います。
海外に行ったときは、必ず早起きして、その国の習慣や人の動きを観察しに散歩に出かけます。
それが一番今のその国の本当の空気を感じられる時だと思っています。
今朝、お客さんと9時の待合わせの前に、書類の整理をしようと早めに家を出て、ロイヤルホストでコーヒーを頼みました。
外は風が強い晴天。
店内は朝のひんやりとした空気がまだ残っている。
私以外は、一人で新聞を読むサラリーマン。
そして遠くの席には、子連れの女性が、子供にご飯を食べさせていた。
子供は1~2歳、女性はスーツを着ている。
私の勝手な想像だが、食事をさせた後子供を保育所に預け、仕事に出かけるような雰囲気だった。
この女性は、子を預け、会社に出勤し、働く。
つまりは、こういう女性の努力の上に成り立っている、「会社」や「産業」があるんだなぁ、と静かなロイヤルホストで、なんだか一人で勝手に想像してしまった。
普段仕事でしか接する事のない、取引先の女性の方の中にも同じように、朝のバタバタを子供と過ごした後、出勤され、私たちと一緒に仕事をしているのかなぁ、等と想像力を膨らます。
そしてその時、彼女達は命より大切な我が子を他人に預けている。
経済原理からすれば、日中この写真の女性と仕事している人たちは、彼女がどんな朝を過ごしているのかなんて知らないし、関係ない。
仕事をする彼女が「取引先にとっての彼女」なら、この朝の風景の彼女も同様に本当の彼女だ。
この朝の風景も同じく今の日本の社会を表しているのであれば、これから私たちはどうして行けばいいのだろうか。