10年の意味

少しずつだけど、5S活動進んでいるようですね。
その流れはだんだん事務所に向かって来ています。
最近は図面の整理をはじめました。

営業が整理するのは良いと思うのですが、営業が整理すると詳細を知っている分だけ、客観性にかけてしまう。

そこで、今回巻き込んだのは、経理の女性。

お題に基づいて、客観的に図面を探してもらった。

所要時間:34秒

わー!
製品を知らない人が探してもこの時間。
ファイルを開いて、目的のページにたどり着き、図面を抜き取る時間を15秒かかるとすれば、ファイルを探す時間は20秒程度。
まだまだ改良の余地はあるものの、普段触らない人がやってこの数字ですから、まさに改善の醍醐味だと言えます。

そして次は私。
この業界に携わり、10数年。
この会社のお客様の図面は、ほとんど頭の中に入っている。
分類などの仕組みづくりも、私が1から手がけてきた。
これだけ改善が進んだのだから、全てを把握している私が探したら、驚愕の時間たたき出すことは間違いない。

タイムキーパーである工場長の合図で、スタート。
まさに電光石火で、図面を探し当てた。
左手でファイルを抜き取ると、右手はすでに目的のページに近づいている。
そしてついにその図面を引き出した。

所要時間:34秒

あれ? 
同じかよ。

この瞬間、私の10数年のキャリアは、無意味となった。
ほぼ初めて図面を探す人と、同じ所要時間。

よしよし、これぞまさに改善の醍醐味だ。

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