- 社会のこと
10分の距離と環境問題
環境問題は深刻だ。
しかし、その進み方は現代社会の発展スピードに比べれば、大きくゆっくり進行している。
そのため、なかなか実感することができない。
従って、その問題のほとんどは、実際はメディアから仕入れることが多い。
いわば情報の産物であり、それが『他人事』感を演出している。
しかし、これだけは急激な変化として、だれもが肌で感じていると思う。
それは『ゲリラ豪雨』だ。
もちろんこれまでも『夕立』と呼ばれる現象はあった。
しかし、数年前からはっきり感じるそれは、極小域に集中し、想定外の影響を与えている。
先日も『機械が壊れたか』と思うような雑音が聞こえてきたと思ったら、実は視界が狭まるほどの大雨が工場の屋根をたたく音だった。
そのタイミングで運悪く外出の用事となったので、雨の中車で出た。
しかし10分も走ると、濡れていない道路となる。
私の前後を走る車は、窓ガラスにワイパーの跡がまだ残っているくらいなのに、対向車はうっすらほこりをかぶっている。
さらに10分、東京に入ると、ワイパーが間に合わず減速するくらいの土砂降りが一気に始まった。
メディアやネットより、車をたたく雨の音が、私の環境意識を高める。