• 加工技術

段取りという仕事

私は普段NC旋盤やマシニングセンタを使用して製品を加工している。

機械の起動ボタンを押せば、工作機械が材料を削り製品が出来上がる。

そして製品が図面の寸法を満たしているか、各種の測定機器を用いて検査する。

コレがメインの仕事。

しかし、ずっと同じ製品を作っているわけではない。

一つの製品の加工が終われば次の製品に切り替える。

その切り替え作業が「段取り」。

段取りが適切に行われなければ、図面通りの製品は作れないし、安定した量産加工も行えない。

だから段取りは大切な仕事のひとつ。

そこで今回はこの「段取り」という仕事を簡単に紹介。

 

まずはなんといっても加工プログラムの作成。

NC加工機なのだからコレが無ければ始まらない。

図面を元に加工手順を考え、座標やコードを入力してプログラムを作成します。

次は加工原点の設定と加工する工具のオフセット。

ワークや刃具の位置を機械に教えるわけです。

ここまで準備が出来たら、機械のモニターで加工の動きを確認。

グラフィックで加工軌跡を見て、プログラムが間違っていないかチェック。

プログラムに問題なければ、材料をつけないまま空運転。

干渉などの物理的な問題点がないかチェック。

すべてクリアできたら、いよいよ加工です。

はい、完成しました。

途中細かい作業はだいぶ省略してますが、流れとしてはこんな感じ。

経験を積めば段取りはより早く正確になります。

腕の見せ所でもあります。

 

どうでしょうか。

意外と簡単そう?

面白そう?

若い人に興味を持ってもらえると一番うれしいのですが。

一緒にお仕事しませんか?

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