- KATOの世界
トルメキア軍自走砲 ~履帯を作ってみた!~
いつもの通り道。
ふと思い立って増尾城址公園に足を運んでみた。
公園内は河津桜が見頃を迎えていました。
そういえば今日は3月3日。雛祭り。
春の訪れを感じます。
このところ深刻なニュースが多い中、綺麗な桜を見て少し癒されるスタッフKATOです。
こんにちは。
今日はトルメキア軍自走砲製作の続報。
タイトルの通り「履帯」の製作を始めました!
「履帯」とは無限軌道、キャタピラのことです。
複数の呼び名がありますが軍事用語では「履帯」と呼びます。
今回トルメキア軍自走砲を削り出しで製作するにあたり、履帯をどう表現するか悩んでいました。
1/144というスケールを考えると、下の画像のように履帯と各種転輪を一体パーツとして削り出すという方法をまず考えました。
しかしそれでは何か物足りない。遊び心が欲しい。
そこで「可動式履帯」に挑戦することに!
足回りは戦車の魅力の一つ。手は抜けません。
設定のデザインをベースに、スケール感、削り出しという加工上の制約、扱いやすさなどを考慮し形状を決定します。
削り出す際のクランプしやすさなども設計上の重要なポイント。
最終的に決定した案がこちら。
何しろ1両分で100個以上必要になるので、量産性を考慮する必要があります。
設計が完了したら、プログラムを作成。
今回は手組みで加工プログラムを作りました。
では加工の順に見ていきます。
①上面を荒加工。
②側面の加工
③反対側の加工
④上面から仕上げ加工
少し見にくいですがこの段階で履帯一つ一つのパーツ形状はできています。
側面から見るともう少し分かりやすいかも。
⑤裏面の加工とベースからの切り離し
この工程では専用の冶具を使います。それがこちら。
無数に突き出た0.5mmの真鍮線に履帯パーツを差し込みます。
奥まで差し込んだら、もう一つの冶具で挟み込みます。
あとはこれをバイスでクランプして加工します。
加工したものがこちら。
真鍮線に差し込まれて履帯パーツだけが残るというわけ。冶具を開くとパーツが取れます。
完成品。幅約3mm、長さが1.5mmほどの小さなパーツです。
このようにして自走砲1両分+予備数個で108個作りました。
これにピンを通して連結していきますよ!
次回に続く…