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「遅咲き」の意味

桜の季節がやってきました。

日差しや空気から、季節の変化を感じ出すこの時期。

数学の正解が出るがごとく、ある朝視覚から一気に、春が来たことがわかる日がある。

こんな劇的な季節の訪れを感じる、この瞬間が大好きです。

 

よく見てみると、開花に差があることがわかります。

遅咲き

右はもうすぐ満開、左はまだ赤ちゃんが芽吹いたところ。

つまり『遅咲き』ですね。

比較的、良い意味での表現に使われますでしょうか。

 

しかし、自然界においては、そんなカッコいい人生訓が本筋ではない。

「遅咲き」には自然科学的にとって、重要な意味がある。

一気に開花させた時、気候の急変があると、種は全滅の可能性がある。

早く咲いたり、遅く開くことは、種の保存においては重要な戦略の一つだ。

 

人生においても、若いうちは苦労して遅咲きする人もいれば、早くに咲いてしまったばかりに、晩年苦労する人もいる。

自然科学からすれば、花が咲くとは、『種付けの準備ができた』と言っているだけであって、種の保存の一連の作業の一つでしかない。

花を咲かせることがゴールではない。

遅咲きの桜からそんなことを教わった。

 

 

 

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