• 社会のこと

おもいでかえる

仙台2日目
『津波で流された写真を綺麗にする』というボランティアに参加させていただきました。

子供の成長記録、結婚式、友達とのスキー、会社の慰安旅行、白黒時代の写真・・・。
みな、楽しそうに写っている。
それらを一枚一枚綺麗に解体し、洗浄していきます。

しかし、写真に写ったこの方々が、震災以降生きているとは限らない。
それに気が付くと、いちいち手が止まってしまい、悲しくなってきます。

その中に、ただの風景や自宅に飾った花の写真がありました。
津波から逃げる時に、命とその時着ていた服以外、全てを流されてしまった方々。
その方々にとって、この何気ない風景や花の写真が、貴重な思い出であることが想像できます。
悲しみがこみ上げてくると同時に、今自分の周りにある全てのモノや事に対して感謝の気持ちが涌いてきました。

たった一日の作業でしたが、たくさんのことを感じ、学ばせていただきました。

来春、この写真の展示会が行われるそうです。
被災された方々に思い出が帰りますように。

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