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予防策と言われても…
マシニングセンタの上に乗って、原因を調査中。
スピンドルの異常を検知し、機械が止まってしまった。
電気系統の問題であることが、後々分かった。
最近の傾向として、少量を複雑な工程で加工し、短納期で納めることが多い。
となると、設備停止があった場合、残業などの『時間』でカバーするのが難しい傾向にある。
ならば【設備の予防点検が大切】となるのだが…。
当然のことながら、『異音はしないか』『油は十分か』のようなマニュアルにありがちな設備点検は定期的に行っている。
しかしこのようなレベルでの管理項目では、今回のようなトラブルの予防対策に結びつかないのが現場の実情だ。
20年以上前、車のボンネットを開ければ、エンジンがブルブルうなっていて、その横でタイミングベルトが回っていた。
『タイミングベルトを押して、張りを確かめる』なんて、若い時は教わったものだ。
しかし最近の車はボンネットを開けても、箱がいくつか並んでいるだけ。
とても素人には手が出せない。
こんな状態で「異音はしないか」なんて言われても…ね。
予防措置は重要な考え方だ。
しかしブラックボックス化された設備に、予防策を打つのは難しい。