- 技術のこと
新人君…綺麗だけど
ミヤノのBNDシリーズと言えば、まぁ名機と言ってもいいでしょう。
能力とコストのバランスが良い。
そういう意味で、お手ごろ感がヒットした理由でしょうか。
従ってなかなか良い中古が市場に出回らない。
しかもミヤノのユーザーは真鍮やアルミの切削屋が多いので、年代は新しくても、稼働時間が圧倒的に長い場合があるので、注意が必要です。
更にその場合は、大体が「掃除している時間が無い」系の会社が多いので、そのことも含めて、中古が出回っても、えらくクタビレたものが多く、価格と状態が釣り合わない場合があります。
しかしながら、今回の新人君であるBND34は今までのそれとはちょっと違う。
なってったって、各部分がピカピカだ。
オイルホールや各部ネジヤマ、ツールブロックのヘタリ具合。
カバーをあけたときの油の付着の仕方やその時の匂い。
コントロールパネルの劣化状態などなど。
綺麗に使われて来た事が随所から伝わる。
「良い職人さんだったんだろうなぁ」と、以前のオーナーの人柄がうかがえるほど。
決して「動かしていなかった」分けではなく、あくまでもしっかり掃除されていた、という感じがするのです。
この機械、面白いのが、本来ならセンター押が乗っている部分に、ドラム方のターレットが乗っている。
しかもB軸で制御されている。
と言う事は「内径・外径同時加工かよ!」
来社当日は期待しておりました。
が、しかし、そんなに甘くはなかった。
本来はサブスピンドルを乗せる構造になっているらしい。
そこに強引にサブターレットを乗せたのだろう。
なんや、B軸ターレット、ぜんぜんワークにとどかへんやん…
(なんで大阪弁やねん)
とりあえずは「材料当て」を一箇所に付けましたが。
残りの穴4個、どうしようかね。