会社のこと 母のもとへ 朝、始業間もない時間、二人の社員が慌てている。 建物の上から、写真の子が降ってきたらしい。 生まれたばかりの小鳥が、不安そうにあたりを見回している。 この感じだと、どこか近くで母親が見ているかもしれない。 そう思って、お隣さんの砂利の敷地に離してみた。 案の定、すぐに母鳥の鳴く声が聞こえ、電線の上に姿が見えた。 子供は、地面降り立った母の姿を見つけ、全力で駆け寄った。 夏の日差しを避け、車の下に隠れた。 その行動が、可愛すぎて、ニヤニヤしてしまった。