- 会社のこと
禁じ手
工場は、大移動中で製造部のメンバーはヘロヘロの中、営業部は禁じ手を講じている。
工場の機械が止まってしまう間の納期を補おうと、簡単な加工を外注に依頼する予定だった。
しかし、いろいろあって、それが実現できず、急遽社内に戻して、納期を間に合わせなければならなくなった。
そこで、出番は営業部管理課。
私と、管理課のメンバーで、大量のパイプに、穴をあけることとなった。
しかしこれは、『禁じ手』である、と会社の方針としていた。
生産計画を立てる管理課。
彼らには予定を立てるときに「最後は自分が現場に出て行ってナントカする」をイメージしては絶対にダメ、と言っている。
現場の状況は刻々と変わる。
そんな中、作戦参謀が現場に入ると、目の前のことを片付けようとする。
片付くは片付くが、戻った時にはすでに現場の状況は変わっていて、一から作戦を立て直すことになる。
そしてその間にまた状況が変わって…この悪循環に入っていく。
とは言っても、今回ばかりは背に腹変えられない状況となってしまった。
都合良く(?)今工場は、生産活動を行っていない。
山積みのパイプを前に「仕方ない、やりますか…はぁ…」と言うことになった。
工場は移動後の復旧で混乱するから、月曜は間違えなく猛烈に忙しい。
今日終わるかなぁ…。