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言葉の記憶
強い揺れを感じたのは、朝6時少し前。
テレビは、緊急の番組に変わりました。
福島県沖で大きな地震が発生しました。
アナウンサーが繰り返します。
「津波の恐れがあります。高台へ逃げてください」
テレビから流れる、この呼びかけを聞くだけで、5年前を思い出す。
そして不安で悲しく、胸が締め付けられるような、そんな記憶が呼び起されます。
朝食の時間でしたが、なんだか頭の中の血流が上がって、緊張が増し、食欲が出ませんでした。
東京と千葉で震災を体験した私でさえ、こんな気持ちになるのですから、
震災で大切な人を亡くされた方々は「津波」という言葉を聞いただけで、どれだけ不安になるか、
少しだけ想像できるようになりました。
「災害は忘れた頃にやってくる」
5年前を経験した者に課せられた大きな責任だと、改めて思いました。