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5年目(大震災から)
大震災から5年目の3月11日を迎えました。
会社がある千葉県松戸市、そして自宅がある東京都文京区は、当然のことながら100%影響のない環境です。
従って、恥ずかしながら、当時の記憶が風化しつつあるのが、正直なところです。
思い返そうと、このブログの5年前の記事を読み返しました。
当時の事が、鮮明によみがえります。
地震発生瞬間の恐怖、時間を追うごとに入ってくる現実とは思えない情報。
余震が続く中、従業員と一緒に支援物資をかき集めて被災地へ送ったこと。
なんとも表現できないストレスを常に抱えていたこと。
水から放射能が検出された日、九州のお客さんが仕事を中断し街中の水を買って、600L以上を送っていただき、幼児を持つ従業員に配れたこと。
ガソリンが買えず、電車は土日ダイヤのまま、計画停電地域に住んでいた従業員はトイレさえ使えないという環境だったこと。
節電で夜の街は薄暗く、仕事中は誰もが暖房を付けようなんて考えもしなかったこと…。
おかげさまで直接的に家族・親戚を失った、という従業員はいませんでした。
しかし発生当時の1~2か月は、なんとも表現できないストレスを常に抱えながら毎日を過ごしていたことを思い出します。
毎日普通に過ごせること。
これ以上の幸せは、やはり思いつかない。
少なからず、直接震災を体験した者として、少なくとも当事者としての想いは風化させないようにしよう。
そして日常に感謝し、困っている人の助けになろう。
そんな5年目の今日の気持ちです。