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トルメキア軍戦列艦を作る ~モデリング編~
10月になりました。
木山製作所松戸工場では道路に面した植え込みに金木犀が植えられています。
今まさにオレンジ色の小さな花をたくさんつけています。
秋ですね。
スタッフKATOです。
こんにちは!
前回のブログで宣言した3Dプリンターによるトルメキア軍戦列艦建造計画。
今回から「トルメキア軍戦列艦を作る」というタイトルで紹介していきます。
第1回はモデリング編です。
前回少し言及しましたが、使用する3Dモデルは以前切削で作ることを想定していたCADデータを活用します。
データの保存の日付を見ると2019年となっていました。
ついにこのデータが活かされる日が来ました!
モデリングはGibbs CAMのCAD機能を使って行いました。
Gibbs CAMは部品加工用のCAD/CAMで、今回のような3Dモデルを本格的にモデリングする用途には向いていません。
しかしもともとが金属の切削加工で作ることを想定していた為、このソフトを使ったわけです。
モデリングはGibbs CAMの基本機能であるソリッドモデルの延長、ロフト、加算、減算といった機能を使います。
三面図があるわけではないので、映画本編の映像や設定資料から形状を想像して描いていきます。
減算機能でハッチや貨物室部分を作ります。
別のソリッドモデルでランディングギアが収納されている部分を造形。
主翼はロフト機能を主に使い再現。
作成した各パーツを合わせます。
基本形状が出来たら、各部に細かなディテールを追加していきます。
このくらいまではもともと作り込んでいたものです。
今回は3Dプリンターによる印刷という事で、切削では再現しにくいため省略していた部分を追加でモデリング。
まずは貨物室内のディテール。
さらにプリント用にパーツを分割し、接続用の穴やダボを追加。
こうして完成した戦列艦の3Dモデル。
この戦列艦ですが実際の正確な大きさが良く解りません。
そこで以前製作した1/144スケールのトルメキア軍自走砲を基準に考察することにしました。
劇中、風の谷に侵攻し戦列艦から自走砲が出てくるシーンがあり、その画の両者のサイズ感を参考に。
さらに貨物室を自走砲が2両格納できるサイズとし、全体の大きさを割り出しました。
こうして全長約130mm、全幅約500mmのモデルが出来上がりました。
デザイン的に胴体は寸詰まりで丸っこい機体なので全長は結構短め。
その代わりに主翼は長大です。
この3Dモデルを使い実際に戦列艦を建造していきますよ!
実はさらにこのモデルをベースに、気になる箇所に修正を加えたVer.2もモデリング。
変更箇所はキャノピー形状及び操縦室内レイアウトの変更、主翼延長、対空兵装強化、組み立てやすさを考慮したパーツ分割など。
こちらのVer.2も2番艦という事で同時に建造中。
次回はいよいよ3Dプリンターにより建造開始です。
それでは!
戦列艦の大きさを割り出す際の基準にした1/144トルメキア軍自走砲の記事です。
よろしければこちらもどうぞ。
https://kiyamaseisakusyo.co.jp/wp/staff/2020/07/10/6714/