- 加工技術
低融点合金の可能性その1
低融点合金とは
低融点を特徴とする合金。易融合金(いゆうごうきん)とも呼ばれ、一般には、スズの融点(230℃)程度より低い融点を持つ合金を言う。
と、ウィキペディアにはあります。
要するに低い温度で液状になる金属のこと。
身の周りでは「はんだ」が良く知られており、電子部品や強度を必要としない部品の接合に使われいます。
この合金をワークの固定に利用してしまうというのが今回の企画。
切削加工をしているとワークをどのようにクランプしたら良いのか悩むことがあります。
たとえばコレ。
現在製作中の作品のひとつですが、本体の裏側の加工する際にワークの固定に使えそうな面がありません。
そこで低融点合金の登場です。
入れ物状の冶具にワークを設置し、溶かした低融点合金を流し込んで固定してしまうと言うわけ。
今回は有害な鉛やカドミウムを含まない融点が79度の合金を使用しました。
まずは合金チップをビーカーにいれ湯煎して溶かします。
湯煎してしばらくすると水銀のような状態に!
コレを冶具に流し込みます。
そして冷え固まると。。。
できました!
冶具の中心にワークが固定されています。
あとは加工するだけ。
うまくいくでしょうか?
加工の検証はその2で