- モノづくり部(仮)
削り出しロケット鉛筆 ~仕上げを考える~
春が過ぎ緑がどんどん濃くなっていきますね。
とても爽やかな季節です。
スタッフKATOです。
こんにちは!
基本形状が完成した削り出しロケット鉛筆。
手間のかかる「削り出し」であることが最大のウリであるこの作品。
今回はその仕上げについて検討してみました。
まずはこちらをご覧ください。
右側と左側では仕上げの状態が違うと思います。
これは加工時の刃具の送りの違い。
左側はf=0.2、右側はf=0.02となっています。
fとは1回転で刃具が何mm進むかを表しています。
つまりf=0.2はワークが1回転する間に0.2mm刃具が進むということ。
f=0.2とf=0.02ではf=0.02の方がゆっくり少しずつ削ることになります。
よってfの値が小さいほど、表面は滑らかになるわけです。
そこであえてf値を部位によって変え、仕上がりの違いを楽しめる作品を作ってみました。
それがこちら。
部位によって表面仕上げが違うのがお分かりいただけますでしょうか?
滑らかな面はもちろん綺麗ですが、荒い部分は切削加工で作られていることの証でもあります。
ちなみに形状も前回ものと少し変え、仕上げの切り返しが生きるよう、エッジを効かせたデザインにしています。
上の画像トップ部分のパーツはまだついていませんが、こちらも別の試みを実験中。
それは次回紹介します。
それでは!