- 加工技術
アルマイト実験2 ~実践編~
自分でアルマイトしてみよう実験その2。
前回までに必要なものの準備まで紹介しました。
今回はいよいよ実践偏。
先ずは洗浄し接点をつけた部品を、通電する為のアルミの角棒に固定し電解液に漬けます。
次に電源のプラスを部品側に、マイナスを電解槽の鉛板につなぎます。
鉛板と部品が接触していないことを確認したら通電開始。
12Vの電気を流します。
通電時間は30分。
途中液温が上昇したら保冷材を入れて、20度以下になるよう管理します。
この間に染色槽と封孔槽を過熱し、染色槽は50度、封孔槽は90度まで上げておきます。
30分の電解が終了したら部品を電解層から取り出し水で洗います。
洗浄時間は早いほうが良いそうなのですばやく行います。
洗浄したら部品を染色槽に漬け込みます。
染色時間はおよそ10分。
染色が完了したら再び水で洗います。ここもすばやく行います。
洗浄した部品を煮沸した封孔槽に入れます。
封孔時間はおよそ15分。
15分経ったら部品を取り出し、水でよく洗浄し乾燥させて完了!
はじめてのアルマイトでしたが、意外と綺麗にできたかなと思います。
各作業自体は単純なのですが、それぞれの工程をスムーズに行う事や液温の管理などが意外と大変。
電解に30分かかるので1つの部品が終わったらすぐ次の部品を電解したいのですが、その間に染色・封孔の作業をしつつ液温も管理するなど忙しいです。
複数の部品を流れ作業でアルマイトするとなると1人では大変。
次にやるときは誰か手伝って欲しいなぁなんて思いました。
次回はアルマイトしてみて気づいたことや寸法の変化など「まとめ編」です。
つづく。