- K製作所
プラチナコガネ ~切削編~
夜中にインターフォンを鳴らす音。
こんな時間に何事かと恐る恐るドアを開けて確認すると、、、
その正体は暴風で大きく撓った玄関脇の木の枝。
夜中の訪問者が幽霊でないと知り、ホッと胸をなでおろすスタッフKATOでした。こんにちは。
昨日関東地方を襲った台風15号。
身の危険を感じるほどの暴風雨でしたね。
通勤時間帯の交通網に大きな影響が出ました。
これから秋の台風シーズン。
大きな台風に襲われることが少ない関東でも備えが必要だと感じました。
今回は「プラチナコガネ切削編」です。
使用する材料はSUS316L。
弊社では食品関係の部品に使用されることが多いマテリアル。
アクセサリーなどで見かける金属アレルギーの出にくい「サージカルステンレス」はこのSUS316Lです。
ピアスを作る際は、直接肌に触れることが少ないのと、出来る限り軽いほうが良いと考えアルミニウムを使います。
しかし今回のプラチナコガネはペンダントトップ。
肌に優しく、適度な重厚感も感じられるSUS316Lで加工することにしました。
加工条件はだいたい以下の通り。
●荒加工
工具:φ4フラットエンドミル
回転数:S8000
送り:F1400
切り込み:0.25
●中仕上げ加工
工具:R1ボールエンドミル
回転数:S12000
送り:F1000
切り込み:0.1
●仕上げ加工
工具:R0.5ボールエンドミル
回転数:S12000
送り:F1000
切り込み:0.05
そして加工したものがこちら。
このあとランナーから切り離し、ゲート跡を綺麗に成形します。
この辺の作業は基本的にプラモデルと同じ。
ただし素材が金属なのでホビー用の工具では加工が難しいと思います。
最後にプラチナコガネの特徴である表面の光沢を研磨剤で磨いて再現しました。
右側の画像が3Dモデル、左側が実物です。
細かなディテールも再現できているかと思います。
あとはこの丸カン部分に革紐やチェーンを使ってネックレスに仕上げていきます。
完成編に続く