- KATOの世界
柄頭を作る ~三十年式銃剣~
自宅近くの土手で見つけたつくし。
春ですね~
スタッフKATOです。
こんにちは!
S&Tさんから三八式騎兵銃がリリースされることを知りました。
S&T製の三八式シリーズはとても素晴らしい製品で、私も三八式歩兵銃を所有しております。
スコープ用レールマウントを自作したり、内部のシリンダーヘッドを自作したりして、お気に入りの1丁。
https://kiyamaseisakusyo.co.jp/wp/staff/2019/11/08/5960/
https://kiyamaseisakusyo.co.jp/wp/staff/2019/11/22/6009/
そんな三八式をより魅力的にするアイテムの一つが「三十年式銃剣」ではないでしょうか?
かく言う私の手元にもKTWさんのレプリカがあります。
このKTW製三十年式銃剣とても良く出来ているのですが、ひとつ気になる点が。
それはS&T製の三八式に着剣すると、結構ガタがあるのです!
接続部の寸法をノギスで測定すると結構な差があります。
もともとS&T製の三八式に着剣することを想定していなかったので仕方のないことなのですが。
しかしやはり銃剣はカッチリ着剣したいですよね!
比較的入手しやすいS&T製三八式シリーズは所有している人も多く、私同様に考える人もいるのでは?
そこで着剣機構のある柄頭をS&T製三八式歩兵銃に合わせて新規に製作、
KTW製の三十年式銃剣のものと置き換える事にしました。
形状は実物を参考にしつつ、KTW製の銃剣とS&T製の三八式の実物から採寸しつつ図面を起こしました。
こうして出来上がった3D CADです。(この後修正をしたので実際削り出したデータとは少し違います)
Tスロットの幅などはS&T製の三八式にガタつき無く挿入出来る事を優先して設計。
全体形状は実物を参考にしつつ形状を決定。
刀身との接続部の構造はKTW製と同様にしました。
これはKTW製の銃剣の柄頭のみ置き換えられるようにする為です。
加工する工具。(※使用する工具のほんの1部です)
エンドミル、Tスロットカッター、サイドカッターなどを駆使して削り出していきます。
1工程目は丸材からの削り出し。
2工程目で裏面を加工。
3工程目でR部を加工しました。
同時にストッパーのパーツも製作。
全てのパーツを組み合わせ、以前製作したアルミ削り出し刀身に合わせてみました。
ぴったりです。
もちろんこの柄頭はKTW製の樹脂刀身にも組み込むことが可能です。
そして重要なS&T製三八式歩兵銃との着剣具合。
専用設計なのでスムーズかつカッチリと固定できます。
形状は出来たのでこれから仕上げの作業をしていきます。
切削加工のため表面が綺麗すぎるので手作業で荒らし、最終的にはアルマイトで黒く染める予定。
それでは!